新一筆啓上賞の入賞作発表(産経新聞)
□夫の減給に我が更年期 笑い飛ばしちゃえ!!
日本一短い手紙のコンクールとして知られる福井県坂井市丸岡町の「新一筆啓上賞」の入賞作191点が28日、発表された。暗い世相を吹き飛ばそうと、今回は「笑(わらい)」がテーマ。国内外から3万3843点が寄せられた。
大賞5点のうち、兵庫県尼崎市、伊賀美和さん(43)の作品は自分にあてた「子供の受験に親の介護、夫の減給に我が更年期!!今こそ笑え笑え!笑い飛ばしちゃえ!!」。勢いあふれる文面から、明るく頑張る笑顔が伝わった。
同賞は戦国武将、本多作左衛門重次の手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」を刻んだ石碑があることにちなみ、同町が平成5年に「一筆啓上賞」として創設、15年から「新一筆啓上賞」にリニューアルした。
ほかの大賞は次の通り。
福井県坂井市、小学3年、山崎柊君(8)の「(ほけんの先生へ)ぼく30キロ、弟16キロ、妹13キロ、わらい声が一番大きいのは妹」
同市、小学3年、大久保緒人君(8)の「(きょうりゅうたちへ)ケラケラケラ、トリケラトプスも、わらっていたかな。」
金沢市、大学3年、渡邊明日香さん(21)の「(5年前の私へ)世界は あなたを笑ってなんかいない。」
北海道余市町、佐藤弘子さん(43)の「(お母さんへ)イナイ、イナイ、バァ!酸素マスク外し、三才の孫を笑わせたね。母の最期の笑顔だった」
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